そもそもIT導入補助金とは
筆者:株式会社データサービス
ITコーディネータ 森 雅俊
公開日:2023/6/9
【目次】
みなさん、こんにちは。ITコーディネータの森雅俊です。
さて、今年もIT導入補助金が始まって早くも二ヶ月あまり。すでに交付申請をされた方も多いのではないでしょうか。
このIT導入補助金、正確には「令和元年度補正サービス等生産性向上IT導入支援事業費補助金」と言います。
令和元年度?
えっ?いまは令和五年だし。
それにIT導入補助金って、もっと前からあったし?
その通りです。
|IT導入補助金の歴史
いまここで政治経済を語るには紙面が足らなくなるので省きますが、国家予算でまかなわれる補助金でありルールがあります。
そのルールについては意外と知られておりませんが「補助金等に係る予算の執行の適正化に関する法律(昭和30年法律第179号)」が基本と定められています(令和元年度補正サービス等生産性向上IT導入支援事業費補助金交付規程第1条)。
これまた昭和30年の法律?とお思いでしょう。
これも話が長くなるので省きますが、国家予算でまかなわれる補助金のルール=法律は約70年前のものであり、それに基づいて時代に合わせた様々な補助金がバリエーションとして登場しているとご理解ください。
そのバリエーションのひとつが「令和元年度補正サービス等生産性向上IT導入支援事業費補助金」いわゆるIT導入補助金であり、そのIT導入補助金のためのより細かいルールが同交付規定であり、そのルールが定まったのが令和元年度補正予算審議の中であったということです。
省くと言いながら長くなってしまいました、なかなか簡単にはまとまりませんね。
|IT導入補助金2023の特徴
IT導入補助金2023はIT導入補助金2022と同様にインボイス制度対応を行うためのITツール導入に手厚い補助が用意されていますが、
その補助内容はIT導入補助金2023ではIT導入補助金2022に比べかなり増強されています。
政府の予算審議資料には以下のような記載があります。
〇インボイス対応に必要ITツール導入促進のため、クラウド利用料(2年分やハード(PC等購入の補助対象化、
補助率引上げ(1/2 2/3~3/4)を継続デジタル化基盤導入枠。
〇また、安価なツール導入も支援するため、補助下限額 (5万円)を撤廃。
これは、かなり思い切ったというか振り切った内容です。
その背景についての詳しいことはここでは語りませんが、来年もIT導入補助金があったとしても、これほどのいわゆる大盤振る舞いになるかどうかわかりません。
つまり、いつ申請する?今でしょ!なのです。
IT導入補助金は手軽な補助金と呼ばれることが多いのですが、氾濫する情報の中で誤った解釈に偏ってしまっていることも見受けられます。
以上、今回は法律とか制度とか堅いお話が中心となりました。
次回以降、IT導入補助金2023の申請ステップと申請時のポイントや今後のスケジュールをご紹介して参ります。
ご期待ください。
IT導入補助金の解説ウェビナーも定期開催しております。
ご参加いただきますと、より詳しい内容をお聞きいただけます。
お気軽にお申し込みください。
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森 雅俊(もり まさとし)
株式会社データサービス システム事業本部
ITコーディネータ