データサービスの顧客管理
設立:1990年3月
業種
・試薬及び理化学機材の製造販売
・精密機器類等の製造並びに販売輸入
従業員規模:50名~
ご担当者様:稲葉 明弘 様
ワケンビーテック様のWebサイトはこちら

ご利用中のZohoサービス

​​1)ワケンビーテック様について

 当社は、1972年に創業した和研薬株式会社のメーカー部門が分離独立した企業です。
組織培養関連製品を中心とした自社開発・輸入販売・メンテナンス(バリデーション)と特注対応能力を備えたメーカーとして、お客様のニーズに対応したソリューションを提供している会社です。
大学や企業、国の研究機関等ライフサイエンス分野に携わるお客様に対して、製品を通じたサポートサービスをしています。

ご担当者様のお立場、プロジェクトへの関わり

稲葉様:営業本部という会社全般の業務を管轄しています。営業本部には、セールスからフィールドエンジニア、マーケティング業務を対応する企画推進部も属しています。

​​2)Zoho CRM導入前について

Zohoサービス導入までのいきさつ

 Zohoサービス導入前(2018年)は、ワケンホールディングスグループ会社共通の自社システムで運用していました。
グループ企業内の主業務はラストワンマイルの役割をメインとするディーラー業なので、共有システムは、我々メーカー業としてのニーズを満たすものではありませんでした。
つまり、システムの構成が販売予定商品と顧客を結び付けるためのシステムであったため、営業活動や顧客管理の概念が組み込まれていない状態でした。
我々の業界ではSalesforceを使った管理が多いようなのですが、我々のビジネス規模では初期導入やランニング費用などに大掛かりなコストを掛けた導入は難しいという背景がありました。
その悩みの最中にZohoサービスを見つけ、カスタマイズや先々を考えられる柔軟性があるという印象を受けました。
また当時、システムをグループ内共通として自社開発する考えもありましたが、グループ内の開発に取り込まれると、我々現場のニーズが反映されない可能性も大であるため、基幹システムを含め独自路線でZohoサービスを選択しました。

Zohoサービス導入にあたって苦労したこと

 人は基本的に新しいものを好む傾向にはありますが、仕事においては慣れに依存する傾向が高く、これまで使用していたシステムを正とするため、使い勝手とメリットを明確に表現できるシステムの構築が必要不可欠でした。
そのため、現場の意見に耳を傾け、可能な限りのニーズを満していくために、社内での打ち合わせやデータサービス社との打ち合わせは極めて重要であり、かなりの時間を費やしました。
また、Zohoサービスの選定段階から自社のIT部門に業務を任せる事はせず、実際に使用する現場サイドが中心となり、Zohoの採用と要件定義から導入までを行っていったことで、実務者の生の声が反映されたシステム構築が結果出来ました。

​​3)Zohoサービスの運用・活用方法について

Zohoサービスの活用方法

 まず、ビジネスの最上位にはお客様がいます。そのお客様に対する満足度を上げていくことが重要です。その実現に、Zohoの各サービスを用い、各部門がアクションした履歴とその結果を顧客データとして蓄積していくことが、部門ごとの役割責任になっています。
最終的にはZohoサービスで、顧客満足も含め、お客様の掘り起こしまで管理しています。

各Zohoサービスの主な役割は、
(1)Zoho CRM
⇒商談の進捗確認・パイプライン・顧客管理・在庫管理

(2)Zoho SalesIQ
⇒Webサイト訪問者を追跡し、見込み顧客の発掘と新たなニーズの探索

(3)Zoho Campaigns
⇒目に留まるメルマガ配信

(4)Zoho Analytics
⇒基幹システムを補う販売実績管理
最近は、お客様からの問い合わせが増えてきているので、インサイドセールス部門で対応して終わりではなく、その情報を営業サイドに効率的に引きあげていくことを、さらに強化したいと考えています。

結果、Zohoサービスを活用していくことで全ての部門が売り上げ拡大に貢献していく。その活動そのものが、お客様に満足度を高めていただくことにも繋がっていくという「売れるしくみ・売れてしまう仕組み」を理想としています。
セールス部門領域では、代理店とのコミュニケーションが時間軸も併せてデータとして整理されているため、自分のエリアの中の取引先データが瞬時にZohoのボタン1つで報告書作成でき、社内コミュニケーションが取れ、案件の整理も同時にできています。

このように、Zohoサービスを活用すれば、インサイドセールスとアウトサイドセールスの両方でシステムを活用することが可能であり、新規顧客の「発掘⇒顧客管理⇒商談管理⇒出荷」まで一気通貫で業務プロセスを回すことができています。
これまで部門ごとに管理していた顧客のデータが一本化された事により、誰もがどこからでもアクセスできるようになり、顧客への対応がダイレクトに行える環境が構築できたと感じています。

​​4)Zohoサービス導入による効果と今後の展望

Zoho CRMの導入による効果

 主な効果としては、
①コスト削減
 自社開発した場合のソフト開発費および、メンテナンス費用等のランニングコストを考えると、初期投資が大幅に削減されたと共に、それまで部門間で別々に運用されていた業務ソフトをZohoサービスに乗り換えたことで、将来的なランニングコスト削減にもつながったと考えています。

②効率的な顧客対応の実現
 部門ごとに管理していた顧客データが一本化された事により、誰もがどこからでもアクセスできるようになったため、顧客対応がダイレクトに、事実に基づいて行える環境が構築できたと感じています。

今後のZohoサービスの展望

 新たにZoho Sales IQ、Zoho Campaignsというサービスの追加導入をしたことで、必要なツールは全て整ったと考えております。今後の展望としては、このツールを戦略に応じてどのように使いこなすかが重要と考えています。
インサイドセールスとアウトサイドセールスの両輪をバランスよく運営しつつ、Zohoサービスが持つ強みを最大限に発揮する事で、更なる顧客満足度の向上を目指していきたいです。

Zohoサービスの導入検討をしている方へのメッセージ

 ジグソーパズルの如く、ひとつひとつのパーツを組み合わせられるZohoサービスは、その時の状況に応じて導入できる極めてコストパフォーマンスの高いツールであると実感しています。進みたい方向には必ずZohoがあると考えて良いと思いますので、まずはその一歩を踏み出しては如何でしょうか。お薦めです。

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